世界で戦えるIOT技術。村田製作所・ソニー・TDK・ファナック

日本企業がIOTデバイスで躍進できる企業とは

 これまでFANGがIOTプラットフォーマーとしてのポジションを確立しているということをまとめてきました。

https://bizvoices.net/what-fang-global-strategy/

https://bizvoices.net/what-fang-global-strategy/

 

 アメリカが先行し、日本はプラットフォーマーとしてスピード感が遅いというのが正直なところと言える。

 しかし、日本にもIOTで負けない分野がある。

 

 1つ目は、IOTを実現するために不可欠なデバイス。

 つまり、電子部品です。

 

 IOTは、モノの情報を感知するためのセンサーやインターネットを介して情報をやりとりするための通信部品といったデバイスに対する需要の拡大が見込まれています。

 

 たとえば、IOTデバイスの数。

 2016年に173億個だったのが、毎年15%ずつ増加すると予測。

 2021年に約350億個に達する。

 と予想されているのです。

 

 IOTでは通信インフラとして5G(第5世代移動通信システム)と呼ぶ新規格の導入が進むと言われているのです。

日本企業が躍進する可能性がある村田製作所・ソニー・TDK

 日本企業はIOTで遅れを取っていると言われるものの、技術で負けないものがあります。

 

 その1社が村田製作所。

 村田製作所は、スマートフォン向けの高周波フィルタ(必要な周波数を通し、不必要なものを遮断する)で世界トップシェアです。

 

 今後、5Gに向けた高周波フィルタやミリ波(5G利用が進む新たな周波数)対応アンテナを一体化した通信モジュールのサプライヤーとして期待されています。

 

 もう1社がソニー。

 ソニーは、スマートフォン向けのCMOSイメージセンサーで世界トップ。

 

 最後の1社がTDK。

 M&A(合併・買収)によって、磁気センサーやジャイロセンサー(モノが回転する動きを検出)を筆頭にセンサー分野で世界的な企業となったのがTDK。

 TDKは、自動運転の開発・普及によってセンサー需要が拡大すると見込まれているのです。

ソフトバンクが狙うIOTプラットフォーマーのポジション

 今、存在感があるのがソフトバンク。

 ソフトバンクが2016年に買収したイギリスの半導体大手「ARM」。

 買収金額3.3兆円。

 日本企業で過去最高でした。

 

 ARMは低消費電力・省スペースのCPU(中央演算装置)開発を得意とする会社です。

 ハイテクメーカーに半導体の設計データを提供し、スマートフォンやタブレット向けでは圧倒的なシェアを誇っている企業です。

 

 IOTは、ありとあらゆるモノにCPUチップが組み込む必要があります。

 ARMの低消費電力・省スペースが可能なCPUは、IOTに欠かせない。

 

 IOTの普及と共に需要の拡大は必然ともいえる存在なのです。

 ARMを買収したソフトバンク。

 5年後、10年後は世界トップクラスの企業になっているかもしれません。

ソフトバンクは衛星通信のベンチャー企業に出資し、筆頭株主だった

 IOT普及に向けたソフトバンクのポジション。

 あまり知られていない話題が1つ。

 

 アメリカの衛星通信ベンチャー「ワンウェブ」に10億ドル出資し、2016年に筆頭株主となっていたこと。

 

 スペースXを聞いたことあるでしょう。

 ペイパルの創業者。

 イーロン・マスクが設立したロケット・宇宙船の開発打ち上げといった宇宙輸送を業務としている会社です。

 

 ワンウェブもスペースXと同じく、

 小型衛生による全世界を網羅したネットインフラ作りを目指している企業です。

 

 ワンウェブの筆頭株主ソフトバンク。

 ソフトバンクは、CPUとネットインフラを押さえていることで考えるられることはなにか。

 

 IOTのトップポジションを狙っている。

 いつの日か、ソフトバンクがFANGを超えた企業となる日も近いかもしれません。

工場向けIOTプラットフォームで期待できる日本企業とは

 IOTで日本企業が躍進できる会社として、村田製作所・ソニー・TDKを紹介しました。

 実は、まだ存在します。

 

 それがファナック。

 

 ファナックに期待できるのが

 工場向けのプラットフォームです。

 

 国内に目を向けると、人手不足が加速中。2017年に正社員の有効求人倍率は1.01倍を超えました。2004年に調査を開始以来、初めて1倍を超えたのです。

 

 一方、中国に目を向けると、

 「世界の工場」と言われた中国では、経済成長とともに人件費が高騰。日本のみならず、世界的にも厳しい状況になっているのはお察しの通りです。

 

 人手不足や人件費高騰の深刻化。

 

 今、製造業はIOTを工場現場の生産設備に導入し、省力化や生産性の向上を図ろうとする取り組みが始まっています。

 

 工場におけるプラットフォーマー。

 アメリカのGE。

 ドイツのシーメンス。

 日立製作所。

 三菱電機。

 ファナック。

 これらが世界基準を争っているのです。

 

 そこでファナックを上げた理由。

 それは、FANGでは出来ないから。

 

 ネット上の利用者データを使ったIOTとは異なり、メーカーの生産設備の稼働状況に関わるデータが必要となる工場向けプラットフォーム。

 

 工場データは、オープンなネットと接続しているものではないため、製造現場を知っている重電や工作機械の大手企業がトップを取りやすいのです。

ファナックは工場向けプラットフォームの開発が凄い

 製造業のIOTを世界的に見ると、ドイツは産学官一体で「インダストリー4.0」、アメリカはGE等の企業連合が「インダストリアル・インターネット」と呼ばれる戦略を進めています。

 

 世界標準を狙っています。

 

 そこで注目するのがファナック。

 工場向けプラットフォーム「フィールド・システム」を開発しました。

 

 フィールドシステムとは。

 工場の様々なロボットや工作機械等にセンサーを搭載してネットワークで繋ぎます。

 ・機械の稼働状況を分析

 ・故障予知

 ・加工時間の予測

 ・効率的な作業の学習

 

 これらを行うことで人が介することなく、ネットワークに繋がった設備全体の生産性の向上を図ることが出来るのです。

 

 フィールドシステムの強み。

 それは、あらゆる企業で作られた既存の機械も繋ぐことが可能で、中小メーカーも参加しやすいのが強みなのです。

 

 IOTはこれからもっと身近な存在になります。

 だからこそ、トップポジションを目指す企業はどれだけ存在感を示すことができるのか、会社の成長性を持続するためにも重要なのです。

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