シャープが「米中貿易摩擦や中国経済の減速」で中期経営計画未達へ

シャープが親会社の「鴻海(ホンハイ)」と進めてきた戦略に暗雲

2019年5月9日に発表された2020年3月期の業績予想で、

2020年が最終年度とした中期経営計画より、売上高が6000億円下回ると発表されました。

 

この発表によって、中期計画は実質断念

 

その理由とは、

「米中貿易摩擦や中国経済の減速によって、デバイスやディスプレーを中心に想定以上に厳しさが増した」。

とシャープの野村勝明副社長が断念した理由を説明しました。

 

2020年3月期のシャープの業績見通しについて

シャープは、2020年3月期の売上高は、

2兆6500億円(前期比10.4%増)、営業利益1000億円(前期比18.8%増)となる見通し。

 

ちなみに中期経営計画では、

2020年3月期に売上高3兆2500億円、営業利益1500億円と見込んでいました。

 

表にすると下記の通り。

売上高 営業利益
計画 3兆2500億 1500億
見込み 2兆6500億 1000億
差額 ▲6000億 ▲500億

 

シャープの成長戦略と今後の見通し

シャープの副社長によると、

主力ブランド「アクオス」や「ダイナブック」を生かし、

スマートフォンやパソコンの販売増を目指し、2019年後半よりハイセンス(中国)からブランドを取り戻すことも決めた。これによって、アメリカのテレビ事業に参入していくこともあわせて発表。アメリカでの市場で様々な商品を展開したいと語る。

 

また、シャープが抱えるリスクも顕在化してきました。

 

鴻海(ホンハイ)の販売網を生かし、

高精細な「8Kテレビ(液晶テレビ)」を展開するものの、状況は厳しい様子。

 

さらに、液晶パネルの供給先についても「シャープは鴻海(ホンハイ)向け以外に液晶パネルを外販しにくくなっている」らしいとの見方もある模様です。

 

米中貿易摩擦が激化し、

アメリカと中国の動向が注目される中、シャープの今後の成長見通しは、あらゆる外的要因にも目を向けていく必要があるのではないでしょうか。

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